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■#001
サスティナブル(持続可能)な暮らしをつくる道しるべ
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いろいろな環境指標があるなかで、「エコロジカル・フットプリ
ント」の特長は・・・
(1)シンプルで分かりやすいこと
(2)私たちの暮らしが、生態系が本来持っている収容力をどれ
ほどオーバーしているのかを示せること
→地球何コ分の消費というように
『エコロジカル・フットプリントの活用』(インターシフト 発
行、合同出版 発売/05年5月刊)には、こうした特色を伝えてく
れるQ&Aが載っている。一部を紹介しよう。
●Q ここまで単純化することによるメリットは何か?
▽
◎A モデルが単純であれば、正反対の世界観を持った人どうしで
も、生産的なコミュニケーションがとれるようになる。これまで
見てきた限りでは、エコロジカル・フットプリントの単純な前提
条件は幅広い層に受け入れられており、おかげで討議を進める前
にみんな共通のスタートラインに立つことができる。
フットプリントは、「人間は自然に依存しており、人類の存続の
ためには生態系容量を保全する必要がある」と考える人に対して
も、また「経済活動こそが富の源であり、右肩上がりの経済成長
だけが社会の平和をもたらすものだ」と考える人の心にも響くも
のなのだ。
いいかえれば、フットプリントはともに旅を続ける多様な人々を
励ます共同の集いの場のような存在である。フットプリントの概
念や説明は基本的に単純だが、算出に使われる方法や計算式は、
入手できるデータや計算する人の可能な限り、綿密にすることも
できる。
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●Q エコロジカル・フットプリントからは「貿易は悪だ」という
論調がうかがえる。人口がひじょうに多い国や地域は、どうやっ
て生き残りを図ればいいのか?
▽
◎A エコロジカル・フットプリントは、貿易を非難しているわ
けではない。ただ生態学的な視点から見た貿易の不均衡を、目に
見えるようにしているだけだ。すべての地域がそれぞれの環境収
容力の範囲内で暮らせば、世界が持続可能になる可能性が高まる
はずだ。
これは何も地元の生産物だけに頼って生きるべきだと言っている
のではない。輸入のフットプリントを、輸出のフットプリントと
同じくらいにすべきだと言っているのだ。地域の収容力の範囲で
暮らせば、経済規模についてもっと直接的で迅速なフィードバッ
クを得ることができるだろう。
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●Q エコロジカル・フットプリント分析は、地球の未来について
何を私たちに伝えているのか? 私たちの運命はすでに決まって
いるのだろうか?
▽
◎A エコロジカル・フットプリントは、状況がどの程度悪いのか
を伝えるためのものではない。生態系の現実を目に見える形で示
すだけだ。それによって、人々は不必要な破壊や被害に対処し、
回避することができる。
エコロジカル・フットプリントは、この資源不足の時代に、人類
がどう生きていくべきか、賢明な決断を下せる助けとなるもの
だ。
また、フットプリント分析によって、明るいニュースがもたらさ
れることもある。世界には、個人、グループ、そして社会単位ま
で、驚くほどわずかなフットプリントで高い生活の質を確保して
きた例が数多く見られる。このような事例は、自然資本の利息の
範囲内で、良い暮らしを営むことは可能だということを示してく
れているのだ。
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さて、ごく一部の抜粋に過ぎないが、これだけでもエコロジカル
・フットプリントの特色や面白さが伝わってくるだろう。
エコロジカル・フットプリントは、とてもシンプルで、明快で、
実践的なツールだ。
そして、私たちがサスティナブル(持続可能)な暮らしをつくっ
ていく格好の道しるべになる。
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■メルマガ編集人 真柴 隆弘
NPO法人 エコロジカル・フットプリント・ジャパン
www.ecofooot.jp
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